感想

よつばと!雑感

何年かの間、よつばとは何故か「4の倍数の巻だけ家にある」というトンチキな状況だったのだが、13巻が出たとき(ずいぶん前だけど)に13巻を買い、急に11巻が読みたくなって11巻を買い、散歩してるとき公園で読もうと思って9、10巻を買い、7巻から6→5と遡っ…

ひょこひょこおじさん

「ライ麦畑でつかまえて」を初めて読んだときのことはもう忘れてしまったけれど、そのときの気分だけはよく覚えている。「風邪引いて熱があるときにぼんやり天井を見ている」という気分。学校を休んでて、でも起き上がってテレビを見る元気もなくて、眠るの…

どうしようもなく立ち止まる――長嶋有「愛のようだ」感想

愛のようだ、というから、本当は愛ではない話なんだと思った。けれどそれは違っていて、 「愛のようだ」と永嶺は短く言った。この湧き上がる気持ちはどうやら、という意味だろうか。 とあるので、これは愛のようなものの話だった。 話の中で登場人物たちはた…

さむくてくさい――松本大洋「ルーヴルの猫」感想

読みました 松本大洋「ルーヴルの猫」を読みました。 ちょうど去年の今ごろ大阪でやっていた「ルーブルNo9」という、ルーブル美術館と漫画&バンド・デシネをテーマにした展覧会で原画を見て以来、ずっと単行本発売を楽しみにしてた漫画です。 凄く良かった…